
燃焼室容積測定
2002/3/23
圧縮比の計算や、容積合わせを行うために測定を行いました。
機材はこれ。

オイル差し、試験管30cc、ビーカー100cc、アクリル版3mm、写真にはないですが、注射器5ccを用意します。

結果的に、3S-GTのヘッドは50cc前後入ります。
そのため最初は30cc程度入れます。
それから、アクリル版でふたをし、アクリル版に5mm程度の開けた穴から、注射器で注入します。
その方が、注射器で何回も注入すると、誤差が大きく、回数も多いので簡単なのですね。
なぜ30ccかと言いますと、エアーが抜けるようややヘッドを斜めにします。40ccだと、場合によってはあふれてヘッドから流れてしまいます。注射器は5ccなので、試験管30cc+注射器5cc×4回、程度になります。

手で注射器の先をふさぎ、オイル差しで5cc入れます。
正確には0.1ccぐらいは変わってくると思いますので、容積合わせの面で、必ず同じように入れて注入することが大事です。

燃焼室の周囲にはアクリル版の隙間からオイルが流れ出ないようにグリスを塗ります。グリスは何でもいいと思いますが、オイルに溶けないものを選びます。今回はラジコンのボールデフと言われるデフのグリスを塗りました。これは潤滑性を得るためのものではないので、かっちりひっつきます。
一方灯油を使うと・・・注射器のピストンが固くなり、目盛りが剥がれる始末。
固いけどオイルの方がいいですね。容積の正確さからするとわかりませんが・・・
さて容積は・・・
| 1 | 2 | 3 | 4 | |
| 1回目 | 49.8 | 49.8 | 49.9 | 49.6 |
| 2回目 | 49.9 | 49.7 | 49.8 | 49.9 |
| 平均 | 49.85 | 49.75 | 49.85 | 49.75 |
と、2回測定した結果です。
だいたいばらつきもなくいい結果といえるでしょう。
つづいて、ピストントップ測定です。
よくみると・・・

ピストンが1mm下がってます。
ん?こんなに下がっていいのか?
純正をはめ込んでみると?

んーツライチ!
まあとりあえず、容積測定してみることに。

その結果は・・・25cc。
この結果を、エクセルで作った計算式に代入してみると・・・
圧縮比7.8!
げっ!
なんじゃそれ?しかもこれはヘッドガスケット無しの計算。
え?もしかしてこの1mmを削れってこと?
ローコンプ仕様なの?
計算式も何回も見直したが、問題はないようだ。
他に原因は?
とりあえずJUNに電話してみることに。
事情を話すと、もしかしたら別のピストンが行ってる可能性があるとのこと。
そしてローコンプ仕様でないという。
もういちど、ピストン、シリンダー、コンロッドを送ってみてくれとといわれました。
しかし、この時期になってまた送るのは大変なことで、さらに遅れてしまうのです。
もう一度、工場に戻って調べてみると・・・
ストロークが85mm。一方純正は86mm。
もちろんストロークは86mmが正しい。
そのときである。
ひらめいた。
シリンダーからコンロッドを外してみると・・・
ない。(T0T)メタルが・・・
いわゆるコンロッド側のメタルが、ついてなかった。ふと下を見ると落ちていた。
ピストンをはめ込む際、コンコンやっているうちに外れたか、はめてなかったか・・・
どおりでストロークが85mmだったわけだ。
そうしているうちにJUNから電話が。
やはり違うピストンは送ってないとのこと。今の事情を話し、どーもすんません。
いやーお恥ずかしい。と会話があったわけで。
かなり悩んだせいで疲れもどっと出てきたようだった。
これで悩みも解決。改めて容積測定をすると13cc。カタログ値が12.9cc。ほぼツラである。
ということでピストントップは12.9ccということで測定はしなかった。