バルブクリアランス調整
2002/4/9

カムとバルブリフターとの間のクリアランスを測定します。
バルブクリアランスが大きすぎると、カムが叩く音が出たり、小さすぎると、バルブが閉じなかったりしてしまいます。
一般的にタペット調整と言われていますね。
205はインナーシムなのでシムの厚さを換えて調整します。

今回、シートカットを施しているため、バルブが奥に入るようになっています。そのため、バルブクリアランスが大きくなっているはずです。シートカットの際、セット長合わせという項目がありますが、これを行うことにより、バルブの突き出し長さが均等になり、クリアランスも同じサイズのシムで合わせることができるようになるらしいです。
今回はシートカットのみを行い、クリアランスを任意に調整することにしました。

まずは、現状のクリアランスの測定をします。
測定工具はシックネスゲージです。サイズは0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30
のこれぐらいあれば正確に出せます。
たとえば0.21だと、0.15+0.06を重ねればできますね。
0.10+0.05+0.06でもできますが、誤差を少なくするため、重ね合わせはできるだけ少なくしましょう。


測定方法は、
INは1番カムの先端を外側に向けて、1番と2番の4カ所。内側に向けて、3番と4番の4カ所。
EXは1番カムの先端を外側に向けて、1番と3番の4カ所。内側に向けて、2番と4番の4カ所。


これがIN、EXの1番を外側に向けた状態。タイミングベルトを張る際もこの位置で行います。
内側は180度回転させます。



基準値はINで0.15〜0.25、EXで0.28〜0.38。
結果は・・・

1 2 3 4 5 6 7 8 基準
IN 0.15 0.10 0.07 0.07 0.03 0.07 0 0 0.15〜0.25
EX 0.08 0.10 0.08 0.07 0.08 0.08 0.12 0.08 0.28〜0.38

クリアランス基準値の中間をとって、INを0.20、EXを0.33とします。
この基準値から現在のクリアランスの差を求めると・・・

1 2 3 4 5 6 7 8 基準
IN 0.05 0.10 0.13 0.13 0.18 0.13 0.20 0.20 0.20-クリアランス
EX 0.25 0.23 0.25 0.26 0.25 0.25 0.21 0.25 0.33-クリアランス

となります。これが、減少させなければならない厚さです。
つまり、現在のシムからこの値を引いたものが必要なシムというわけです。

で、インナーシムのサイズを測定します。
マイクロメーターで測定。

シムの厚さは・・・

1 2 3 4 5 6 7 8
IN 2.99 2.99 2.98 3.02 3.10 3.07 3.11 3.09
EX 2.90 2.92 2.92 2.90 2.92 2.91 2.91 2.91

となり、このシム厚から必要減少値を引くと、

1 2 3 4 5 6 7 8
IN 2.94 2.89 2.85 2.89 2.92 2.94 2.91 2.89
EX 2.65 2.69 2.67 2.64 2.67 2.66 2.70 2.66

となります。
シムの厚さは2.55から3.35までの0.05mm刻みで17種類用意されています。
なので、この値を参考にシム厚を決定します。

1 2 3 4 5 6 7 8
IN 2.95 2.90 2.85 2.90 2.90 2.95 2.90 2.90
EX 2.65 2.70 2.65 2.65 2.65 2.65 2.70 2.65

これが、必要シム値。
よく見ると、現在のINシムに2.90という数字があります。
現在のEXシムの厚さが2.90付近です。
ちゅーことで、EXのシムをINへ入れてみました。
すると・・・

1 2 3 4 5 6 7 8
IN 0.21 0.21 0.15 0.20 0.20 0.22 0.21 0.20

おー!ぴったり。
3番を除き、すべていい感じの値となりました。
EX側は表の通り注文。

部品が届いて、同じように組み込んでみると、

1 2 3 4 5 6 7 8
IN 0.21 0.21 0.22 0.20 0.20 0.22 0.21 0.20
EX 0.38 0.39 0.39 0.38 0.40 0.39 0.43 0.39

あれ?
計算値と違う・・・
EXは最大基準いっぱいになってしまい。それぞれ0.05mmシムの厚さが薄いのでした。
問題ないだろうと判断。時間もないし、音が出ればまた換えると言うことで。
7番だけ0.43という途方もない値になぜか?なっているので、ここだけ修正することに。
たかだか1個の部品を注文し、待っているのはめんどくさいので、2.85のシムを0.15mm削りました。
すると、いい感じで、数値も合いました。
まあ、時間があれば複数サイズを注文し合わせるのがいいってことだね。